温度計は本体の表示が正しいかどうかが重要だと思いがちですが、温度を測定するセンサーこそが本当の意味で重要だといえます。センサーが故障すると正しく機能しなかったり、一見故障しているように見えなくても、温度計の精度に影響を与えるので注意が必要です。また比較的安価な製品は修理を前提としていないので、故障した場合は交換つまり買い替えることになります。センサーが外付けの温度計は、取り外し可能ということもあって交換用がメーカーから提供されていたり、修理ができなくても本体さえ壊れていなければ、補修部品の交換で使い続けられることが多いです。

特に校正に対応している製品であれば、補修部品についても提供が行われている可能性が高いです。故障に至らなくても、センサーが正常に機能しない環境にさらされれば温度計の表示は狂います。例えばメーカーが想定する範囲外の温度や湿度環境、極端に高い温度や低い温度の環境に急に移動した場合などが挙げられます。故障しないだけで正常に機能しない範囲内であれば、正常に使える環境に移せば温度計の表示も正常になるはずです。

しかし、極端な温度変化を高頻度で繰り返したり、温度や湿度以外のセンサーを狂わせる要因がある場合は別です。不可逆性の劣化を引き起こすガスが存在しているなど、通常の環境と明らかに異なるケースにおいてはその恐れが強くなります。メーカー想定外の使い方も故障したり精度が落ちるリスクが高いので、メーカーは保証しないと考えるのが妥当です。

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